ユッ記

自然体で

松岡誕生祭'19について その1

松岡修造さんは11月6日に52歳の誕生日を迎えました
今年は誕生日をお祝いする音MAD合作動画がなんと3つアップされ、私はそのうち2つに参加しています

 

私は2015~2018にかけて主催という立場で修造合作に参加していたため、久しぶりの一参加者の立場でした
経験者としてアドバイスをするよりは、主催されるめろんまんまりさんと寒暖さんの意見を尊重したいと考え余計なことは言わないようにしていました

熱血漢のめろんまんまりさんは主催経験が豊富な事もありスケジュール調整など臨機応変に対応していましたし、シンセシスの寒暖さんはモチベーターとして常に参加者の事を気遣っていた印象があります
どちらのお二人も非常に主催として優秀な方であると感じました
また参加者にベテランの方がいるため、意見交換もスムーズに行われており理想的な企画の進行をしていたと思います


さて、この記事では自分のパートの解説をメインに書いていきます
熱血漢合作、シンセシス合作の順で書いていきます
2つの動画について話題にしているため長い記事になるため、興味のある部分だけかいつまんでもらえたら幸いです


第3回東方熱血漢合作

4:04~ 「ピュアヒューリーズ ~心の在処」パートについて

1.参加動機

2.選曲
3.ネタなど解説
4.細かい技術

1.参加動機

まずこの合作は私の待望の企画でした
(2018年にアイドルマスターで修造合作を立ち上げたのはなんだったんだ...?)

いや、本当なんですよ
私の初投稿からの動画群を見てもらいたいのですが


これらです!(なっついよね~~わかるわかる)
東方熱血漢の動画群です
そもそも東方Projectが好きだったのもあるのですが、2011年に投稿された第2回東方熱血漢合作に非常に影響を受けていて、私もああいった動画をつくりたい!という気持ちが投稿の大きなモチベーションになっていた記憶があります



そういった経緯もあり東方熱血漢合作があるならやってみたい!と思いました
私にモチベーションをくれたジャンルへの恩返しをしたい心持ちです
そのため、企画立ち上げがあった時点で真っ先に参加しました


2.選曲

自由曲の合作なので選曲の段階から始まります
せっかくなので第2回熱血漢合作以降に発表された曲から選ぶことを一番重視していました
そこで中でも特に好きな作品の東方紺珠伝に絞りそこから選ぶことにしました
当初の予定では「逆転するホイールオブフォーチュン」で、ネタメインの構成にするつもりだったのですがなかなか思うようにいかず・・・
動画の



の直前まで音声が完成しないという状況になってしまったため、急遽予定を変更して「ピュアヒューリーズ ~心の在処」にしました
もともと曲としてはピュアヒューリーズの方が好きだったのですが、この曲でやるなら正統派修造MADになるだろうと思っていて、当初それをやるつもりではなかったのであえて別の曲を選んでいました
ただ好きな曲ということもありサクサクと進めることができ、直前の変更だったこともあり締め切りを大幅にオーバーしていましたがなんとか完成させることができて良かったです

3.ネタなど解説

セリフを練る上で着想を得た要素が大きく2つあります
6面ボス純狐にまつわるストーリーとゲームシステムです

まず東方紺珠伝や純狐に少し語らせてください
ストーリーについてはこちらを参照してもらえると助かります
私は純狐というキャラクターが非常に好きで、プレイしていた時に感じた圧倒的なオーラや東方キャラには珍しく感情を表にするところが印象に残っています
東方原作に共通しているストーリーとして妖怪が異変を起こして、それを自機キャラが解決する流れなのですが、よくよく考えるとやむを得ない事情があったり異変を起こすつもりですらなかったり、偉い人のわがままなど異変が起こる理由は悪意がないものがほとんどです
ただこの東方紺珠伝で起きた異変は明らかに人為的に起こされたもので、理由も純狐個人の感情に基づいています
そこが他の6面ボスと一線を画す点であり好きなポイントです
そのためこれを表現したいと考え、過去にどう向き合っていくのかを一つのテーマにしました

次はゲームシステムの部分です
東方紺珠伝は従来の東方原作とゲームシステムが異なり、ミスをした場合その直前からやり直すことが可能になっていて残機を必要としないモードが実装されています
完全無欠モード という名前です
その分弾幕の難易度も従来より難しいです
プレイヤーは何度もミスをして鬼畜仕様の弾幕に立ち向かっていくわけですが、これを失敗を重ねることで成長すると捉えることでセリフのテーマとして落とし込んでいます
また失敗(被弾)をする行為自体も紺珠伝のストーリーに大きくかかわっており、残機制のモード(レガシーモード)で一度でもミスをしてしまうと6面での会話とEDの内容が変わってしまいます
これはストーリーに出てくる「紺珠の薬」に大きくかかわっており、EDの内容が含まれるので詳しく言及することは避けますが紺珠伝においては失敗(被弾)することは許されていません
それが純狐というキャラの特性です
しかし松岡修造さんは失敗することをポジティブに捉えています

これらの内容から
純狐視点でのセリフと修造さんのセリフを対立するような構成にして、過去や失敗を大きなテーマにセリフを組んでいくことに決めました
そこで対立の構図を表すのに用いたのがテキストの色です
まず純狐視点でのセリフをキャラのテーマカラーである、それに立ち向かうものとして修造さん視点でのセリフを自機キャラ(永琳やうどんげ成分)のテーマカラーで表現しています
そして映像部分を白黒にすることで穢れのなさを表しています


  


細かい部分で原作のネタを拾っている部分もあります
「夢っていうのは起きてみるもんだ!」
これは侵略を受けた月の住民がドレミー・スイートの能力により夢の世界に逃げたことに掛かっています

「今日の言葉は不俱戴天」
言わずもがな、純狐のセリフから引用です


また静かだあああああパートで背景を残したのは6面の舞台である"静かの海"とかけてます
実際は湖なんですけどね



「本気になるまでお前を応援し続けよう!」
これも引用です







4.細かい技術

まず音声についてですが、いつもながら特に難しいことはやってません

FEARさんがミックスで大幅に弄っていただいたおかげで迫力のある音声に仕上がっていると思います
毎度ありがとうございます!

映像については色調を全体的に気を遣ってます
白黒部分の作り方として
単色化→トーンカーブ→ポスタリゼーションです



トーンカーブのパラメータは元素材の白黒のバランスによるため、それぞれバラバラです
ポスタリゼーションを最後にかけているため、画質の良い素材を選ぶ方が良いです



次にグリッチの表現についてです
映像の入りでは下画像のようなグリッチを多用しています
これは言葉を知っていればググるだけでやり方はいくらでも出てきますが一応解説しておくと、ディスプレイスメントマップを使用します
ディスプレイスメントマップは変形に使用する元情報が必要で、四角の荒れた感じを出すには二枚目のようなノイズを作成する必要があります







そして後半の色調は、先ほども書いた通り紫色を作ることを意識しています



80%くらい白黒状態にして、トーンカーブで紫色になるよう赤青を上げ緑を下げると元の色を少し残しつつも締まった感じになります
コントラストが落ちるので明度部分をS字カーブにして全体を整えています
アクセントのオレンジは図形をつくり加算合成したものです






以上になります
ここまで読んでいただきありがとうございました!
その2ではシンセシス合作で担当した霊知の太陽信仰パートについて語りたいと思います!